「今年の漢字」例年通り清水寺で発表へ
漢検協会が方針
毎年末に発表される「今年の漢字」について、主催する日本漢字能力検定協会(京都市下京区、鬼追(きおい)明夫理事長)が今年も、清水寺(同市東山区)で発表式典を開く方針を決めた。前協会理事長らが逮捕・起訴された背任事件で存続が危ぶまれていたが、協会側が人事刷新や経営改善を進めたことを踏まえ、同寺は「協会は過去と決別し、生まれ変わろうとしている」(大西真興(しんこう)執事長)として引き続き協力する。
「今年の漢字」は、漢検協会が漢字の奥深さを知ってもらおうと95年に開始。毎年11〜12月にその年を代表する漢字を公募し、最も投票が多かった漢字を選ぶ。清水寺で森清範(せいはん)貫主が大きな筆を使って書き上げる発表式典が年末の恒例となっていた。
しかし今年1月以降、大久保昇・前理事長らによる協会資産の私的流用が発覚。森貫主も協会の理事職を5月に辞任し、清水寺は「協会運営の透明化が必要」として「今年の漢字」への協力を見直す姿勢を示していた。
成田エクスプレスに新型車両、10月1日運行開始
JR東日本は8日、首都圏と成田空港を結ぶ特急「成田エクスプレス」の新型車両「E259系」の試乗会を開いた。91年に運行が始まった成田エクスプレスの車両の全面リニューアルは初めて。10月1日に東京―成田空港間の26往復のうち10往復で使い始め、来夏までに全運行車両を新型に切り替える。
JR東によると、新型車両は可動式の枕や大型の背面テーブルで座席をより快適にしたほか、電動車いすに対応する洋式トイレを導入したり、荷物棚を低めに設けたりするなど「ユニバーサルデザイン」にも配慮したという。フライト情報を知らせる大型の液晶モニターも1両に8〜12台設置した。